「耶蘇は生まれた今日」 武者小路実篤
「耶蘇は生まれた今日」 武者小路実篤 耶蘇は生まれた今日、 耶蘇は生まれた今日、 神の如き人は生まれた今日、 彼の一生は長くはなかった、 彼の仕事は3年のうちに出来上がったと云われている。 だが彼こそは 心清きもの、 神の国とその義しきを 餓え渇くが如く...
「クリスマスの鐘」 西条八十
「クリスマスの鐘」 西条八十 鐘は鳴る鳴る、雪やみて 星うるはしきクリスマス、 古き御寺の尖塔に 花散るごとく鐘は鳴る。 通ひ馴れたる途なれど 今宵はこころ弾みつつ、 楽しく我子の手をひきて 歩む並木のアスファルト。 ...
「クリスマスと少女」 西条八十
「クリスマスと少女」 西条八十 粉雪ふる夜のクリスマス 鐘はこもりてひびくなり、 白くねむれる街のうへ。 丘の小家の小窓をば 音なく明けし少女あり、 鐘のひびきに聴き入りぬ。 やがて乙女は嘆息と ともに悲しき祈りをば ...
「大きなクリスマスツリーが立った」 谷川俊太郎
「大きなクリスマスツリーが立った」 谷川俊太郎 キラキラ光っていて この世じゃないみたいにきれいだけど これも人間がつくったものだよ 夜のあいだに大いそぎで ビニールテープを巻いたりして 時々ビリッと感電したりして つくった人は寒くて寒くて ...
「One Voice」
「One Voice」 作詞・作曲:Robert Gay 訳詞:堀井 栄治 Father, We ask of you this day, to come and heal our land. Knit our hearts together that Your...
金子みすゞ
「わたしと小鳥とすずと」 「星とたんぽぽ」 「紙の星」 「はちと神さま」
「わが秋」 三木露風
「わが秋」 三木露風 秋早く立ちて 昨日野分したるに 草花などみな折れて傷めり。 雲白く、 時はこれよりぞ、いよよきよく、さびしくなりゆく。 我心もきよく、さびしくなりゆく、 思ふべし信仰の勤。 聖堂の鐘、 白楊の林に、 鳴り鳴る。
「クリスマスの夜」 高村光太郎
「クリスマスの夜」 高村光太郎 わたしはマントにくるまつて 冬の夜の郊外の空気に身うちを洗ひ 今日生れたといふ人の事を心に描いて 思はず胸を張つてみぶるひした ――彼の誕生を喜び感謝する者がここにも居る 彼こそは根源の力、万軍の後楯 ...
「或る日曜日の詩」 山村暮鳥
「或る日曜日の詩」 山村暮鳥 けふは何といふ日であらう 此の善い日曜日は 空はくもつてゐるけれど 自分達はうれしさに跳ね起きて そして朝の聖餐を 高徳なやさしい老宣教師からうけるために 町の寂しい教会をさしていそいだ おお此の身を切るやうな冬の朝 ...
「自分はこれまで……」 山村暮鳥
「自分はこれまで……」 山村暮鳥 自分はこれまで 考へてみると 自分のすかないものを避け 自分のすかないものには渋面を見せ 自分のすきなことばかりしようとして来た 読む本 交はる友達 たべもの 風景 天気 其他のすべてに ...